2024 年 8 巻 s2 号 p. s153-s156
カメラアプリ「メモリーグラフ(メモグラ)」は、同一構図撮影を支援し、過去の写真と現在の風景を比較撮影できる機能を持ち、景観変化の把握と関心喚起に効果がある。より幅広いユーザーが景観学習に活用できるよう、メモグラの機能を拡張し、新たにメモグラ・プラットフォームを構築した。このプラットフォームは、共有プロジェクト(画像群)管理用のメモグラ・マネージャ、画像撮影用のメモグラ・アプリ、画像共有用のメモグラ・ビューアから構成される。マネージャは一般ユーザーによる共有プロジェクト登録を簡易化し、アプリは現地撮影を支援し、ビューアは結果の共有と閲覧を担う。これにより、イベントの企画から実施、振り返りまでを一貫してサポートできる。本稿では、このプラットフォームを紹介するとともに、その有効性を検証するため、大学生主導の景観学習イベントの実践について報告する。