デジタルアーカイブ学会誌
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セッションD2
[D24] ゲーム展示の事例からみるゲームの現物保存に関する課題とデータベースの可能性
小出 治都子尾鼻 崇
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 8 巻 s2 号 p. s157-s160

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抄録

近年、ビデオゲーム機、ビデオゲームソフトなどの実物資料や関連資料を展示する「ゲーム展」が国内外のミュージアムで開催される機会が増えている。このような展示の増加は、ゲームアーカイブに関する研究と実践に大きく関わっている。本発表は、ゲーム展示の事例を紹介し、その際に浮彫となったゲームの現物保存やデータベースに関する課題や可能性について考察した。ゲーム展示は来館者にとって親しみやすいテーマであると同時に、来館者の経験にも大きく左右されるテーマでもある。だが、ゲームを保存する国内のミュージアムの数は少ない。ゲーム作品にはさまざまなバリエーションがあり、その識別には専門的な知識が必要とする。しかし、ゲームの現物保存の増加やデータベース化が進めば、ミュージアムのゲームの保存率の向上や利活用の促進が予想され、ゲーム展示の課題が一つ解決できると考えられる。

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