2025 年 9 巻 4 号 p. 141-145
本稿は、国際放送音楽番組「J-MELO」において筆者が推進したウェブサイト(以下、HP)の構築と、その喪失を検証するものである。当該HPでは、多面的な視聴者参加として、投稿、調査、映像共有、楽曲制作などが展開され、日本音楽の世界的受容を可視化する試みが行われた。とりわけ2010年代における視聴者との交流や調査結果は、音楽とメディアの変容を示す重要な記録群であったにもかかわらず、現在は閲覧不能となっている。HPも放送文化の一部であるという観点から、組織的アーカイブの必要性を提起し、放送にまつわる記録の保存と継承の課題を浮き彫りにする。