学術論文の査読は主に手作業で行われており、学術団体や査読者ごとに査読ルールや方法が異なるため、偏見や公平性の問題が指摘されている。本研究では、マルチモーダル生成AIであるGeminiを主査とし、ChatGPTとClaudeを協力者として活用した新たな論文査読支援システムを提案し、その有効性を検証する。本研究は、AIによる客観的な評価が、従来の人間による査読と比較して、より公平で信頼性の高い論文評価に繋がることを示すことを目的とする。過去に人間によって査読・受理されデジタルアーカイブ化された論文を対象とした事例研究を通じて、AIによる査読結果と人間による査読結果を比較分析する。