ダム工学
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論文
貯水池流動鉛直2次元モデルにおけるモデルレベルによる計算結果の比較
櫻井 寿之柏井 条介
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2005 年 15 巻 2 号 p. 106-119

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抄録
貯水池流動の鉛直2次元モデルによるシミュレーションは貯水池の水温・水質を予測するために用いられる。鉛直2次元モデルは基礎式, 渦動粘性係数の取扱い, 数値計算法等の違いによってさまざまなモデルがあるが, モデルの相違による貯水池流動における計算結果への影響は十分に明らかにされてはいない。そこで, 本研究では, 流動のほかに水温と濁質を取り扱う鉛直2次元モデルを作成し, 渦動粘性係数の取扱いと圧力の取扱いの違いに着目して, モデルのレベルを変えて貯水池の典型的な流動現象を計算し, モデルレベルによる計算結果への影響を比較した。その結果, 渦動粘性係数の取扱いによる影響は比較的顕著であり, 圧力の取扱いによる大きな差異は認められなかった。
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© 2005 ダム工学会
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