2018 年 28 巻 1 号 p. 6-14
近年,ダムの地震時安全性評価が広範囲に実施されている。また多くのダムに地震計が設置されるに至り,地震観測データの集積が果たされた。これに伴い地震応答解析を行う際,対象ダムで観測された地震波形を応答解析に用いることが増えている。このことは合理的なことであるが,観測波の多くはダム基礎地盤表面や監査廊で観測されたものであり,これを基準として対象ダム地盤基盤の入力波が引き戻し解析で想定される。この場合どのような地盤効果が応答解析にあるか不明瞭となる。ここでは再度地盤-堤体相互作用の実態を再検討した結果を報告する。