山口調整池(独立行政法人水資源機構・福岡県筑紫野市)における地震観測記録にNIOM法を適用して,堤体内の地震波の伝播速度を検討し,コアゾーンの上部と下部や,ロックゾーンの上流側と下流側の伝播速度の違いなどについて論じた。また,2005年福岡県西方沖地震,2016年熊本地震による中程度の強震動による堤体の挙動を検討し,福岡県西方沖地震においてコアゾーン上区間で初期値の65%程度(せん断歪 1×10-4),ロックゾーンでは初期値の75%程度(せん断歪 3~5×10-5)までの剛性低下が生じたことなどを指摘した。