ダム工学
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アンカーを用いた半重力式砂防ダムの特性と設計手法に関する研究
大八木 豊甲斐 史朗廣田 泰久
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2000 年 10 巻 3 号 p. 183-193

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抄録
重力式砂防ダムは砂防地域で数多く建設されてきたが, 下流面を急勾配とする制約から堤体積が大きく, 経済性に劣り工期も長い。そこで, 上流端部をアンカーで固定し, 堤体積を小さくした安定性の高い半重力式ダムを提案した。半重力式ダムは堤体に発生する引張応力に対して補強する必要があり, 構造上, 通常の鉄筋コンクリートとしての応力計算の考え方では不明確な面がある。本設計法では堤体に加わる外力に対してダムの上流面勾配とアンカーカの最適な組合せを求め, FEM解析により本形式ダムの構造特性を明らかにした上で配筋計画を行った。
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© 一般社団法人ダム工学会
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