ダム工学
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上野ダムにおけるHTLP工法の有効性検証
前原 雅幸菊地 宏吉小林 隆志齋藤 敏明
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2004 年 14 巻 2 号 p. 73-81

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抄録
HTLP工法は, ダム基礎グラウチングの効率化を目指して開発された新工法であり, 初期配合を高濃度とし, 比較的低い圧力で注入する点に特徴がある. 本工法の有効性を検証するため, 実ダムとしてはわが国で初めて, 上野ダムのコンソリデーショングラウチングに適用した. その結果, 従来工法と比較して改良度合いを損なうことなく, 注入時間の大きな短縮効果が得られ, 基礎処理工事費のコストダウンに寄与することが確認された. また, HTLP工法に準じた高濃度グラウト注入をカーテングラウチングにも適用した. その結果, 初期配合の高濃度化は, カーテングラウチングの効率化にも有効であることが確認された.
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© 一般社団法人ダム工学会
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