抄録
本論文は, ダムの施工に用いることを念頭において, 粗骨材最大寸法を大きくした高流動コンクリートの配合設計とその流動性, 材料分離抵抗性について検討を加えたものである。高流動コンクリートの配合設計については, セメントペースト, モルタル, コンクリートの順に適切な配合を選定していけば, 所要の品質をもつ高流動コンクリートを容易に設計できることを示した。また, 粗骨材最大寸法については, 粗骨材最大寸法40mmまでは, 粗骨材最大寸法を大きくすることによって所要の流動性を得るために必要なモルタル量 (セメント量) を減じられることがわかった。