2020 年 39 巻 1 号 p. 64-69
様々な装置やソフトウェアから出力されるデジタルデータにより,歯科治療に取り組む医療関係者,患者までもがイメージを共有し,多くの視点から考察された診断・治療が行われている.一方で,デジタル機器は先進デバイスが多いため,医療機器のカテゴリの判断や安全性・有効性担保の評価方法に戸惑う場面も多い.
各装置やシステムの適応範囲の拡大,市場から要望される新機能追加などは永遠に継続すべき開発テーマである.それに加えて,複数のデジタルデータを融合させた活用方法やデータベースなどを活用した新たなシステムの提案,デジタルデータの共有によるトータルシステムの提供などにより,これからの健康長寿社会を実現するためのデジタルワークフローをより一層発展させていきたい.