日本歯科理工学会誌
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特集「軟質リライン材の現状と展望」
シリコーンゴム系軟質リライン材「ソフリライナー」
瘧師 歩
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2024 年 43 巻 3 号 p. 145-146

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抄録

開発にあたって

超高齢社会を迎え,顎堤吸収が著しい,骨鋭縁がある,粘膜下組織が菲薄で弾性に乏しいなどの理由で,通常のアクリルレジン床の義歯では咀嚼時に疼痛が生じる難症例が増加している.そのような患者に対しては軟質リライン材が多用されており,2016年には間接法による軟質リライン材の下顎全部床義歯への適用が保険導入され,2023年には新たに「軟質リライン材によるリラインのガイドライン」が公開された.トクヤマデンタルでは,1995年にシリコーン系の軟質リライン材を発売開始し,以来,様々な症例に対応できるよう,耐久性・硬さ等の物性や,操作性に関する改良を重ねてきた.現在は4種類の製品を販売しており,すべて保険適用となっている(図1).

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© 2024 一般社団法人 日本歯科理工学会
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