日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌
Online ISSN : 2434-2254
Print ISSN : 1343-8441
短報
非イオン性ヨード系造影剤は炊飯米と炊飯粥そのものに造影性を付与できるのか
―マイクロCT を用いたX 線造影性評価―
室岡 茜谷口 裕重勝又 明敏飯田 幸弘
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2025 年 29 巻 3 号 p. 126-133

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抄録

 【背景】ビデオ嚥下造影検査(VF)では,炊飯した米に硫酸バリウムを混和したものを用いる.しかし,内部まで造影剤が浸透しないことが知られている.近年では非イオン性水溶性ヨード系造影剤(ヨード系造影剤)が米の内部に浸透したことを,電子顕微鏡で観察した報告がされている.今回,著者らはヨード系造影剤を用いて炊飯した米,粥の造影剤浸透の様相を,マイクロCT を用いて検討することとした.

【結果】「造影剤非含有炊飯米・粥」の画素値は60~65 程度であった.造影剤含有炊飯米は低圧で170~190 程度,高圧で220~250 程度であった.造影剤含有粥は低圧で150~170 程度,高圧で180~190 程度であった.造影剤を加えることにより有意に画素値が上昇した.高圧の方が低圧より画素値が高い傾向にあり,有意差を認めたものが多かった.圧力条件は同じで作製時間の違いにより有意差を認めたものは僅かであった.

【結論】造影剤含有炊飯米・粥の造影性を画素値化すると,造影剤を含有しない炊飯米・粥と比較して有意に高い画素値を示した.圧力炊飯器とヨード系造影剤を用いることにより,炊飯米,粥内部に造影性を付与できた.マイクロCT は客観的,定量的,三次元的に造影剤の分布を観察できる.

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© 2025 一般社団法人日本摂食嚥下リハビリテーション学会
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