日本透析医学会雑誌
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短報
Venovenous extracorporeal ultrafiltration method(VVECUM)の有用性
岡田 一義阿部 雅紀池田 和也宇都 栄作吉田 好徳松本 史郎清水 千枝丸山 範晃井下 篤志丸山 高史松本 紘一
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キーワード: 腹膜透析, 体液過剰, ECUM
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2010 年 43 巻 1 号 p. 67-69

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抄録

末梢静脈を用いたextracorporeal ultrafiltration(venovenous ECUM)を,体液量過剰の腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)患者に実施し,その有用性をretrospectiveに検討した.過去5年間に当院に通院していたPD患者で,著明な体液量過剰のため,VVECUMを外来で実施した4名(男性1名,女性3名)を対象にした.16 Gの穿刺針で前腕または上腕の2本の静脈を確保し,血流量は60~100 mL/分とし,抗凝固薬は全例ヘパリンを使用し,1回2時間程度ECUMを行い,実施回数は体液量の状態により決定した.全例,残存腎機能が低下していたが,VVECUMによる体液過剰是正後,短期間(4~6か月以上)のPD単独治療継続は可能であった.また,除水量が確保でき,水分制限を厳守できた症例は長期間(42か月以上)のPD単独治療継続も可能であった.すべての症例はVVECUMを実施しなければ,体液過剰のためHDへ移行またはHDとPDの併用が必要であった症例であり,PD患者はVVECUMを経験すると,HDについて考え,患者が自己選択したPDの継続を希望し,水分制限を厳守するようになったと思われた.

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© 2010 一般社団法人 日本透析医学会
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