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日本透析医学会雑誌
Vol. 44 (2011) No. 7 P 617-622

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http://doi.org/10.4009/jsdt.44.617

原著

感染症は本邦における透析患者の死因として第2位にあげられる.なかでも敗血症は直接生命を脅かすものとして最も警戒すべき感染症である.最近9年間に自施設で経験した敗血症症例を集積し解析を行った.延べ205名の患者に計465回の血液培養検査を試み,陽性率は23.7%であった.この結果73例が臨床的に敗血症と診断された.患者背景として糖尿病合併は46例,カテーテル留置ありは47例であった.菌種については球菌:桿菌の比率は約4:1であり,最も頻度の高い菌種はブドウ球菌であった.メチシリン耐性ブドウ球菌の検出頻度は増加していた.転帰については過半数の38例が経過中に死亡した.メチシリン耐性菌がそのうちの24例を占め,致死率の高さが再認識された.また多変量解析の結果,危険因子としてCRPならびに血小板数の減少が死亡リスクを高めることが判明した.

Copyright © 2011 社団法人 日本透析医学会

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