日本透析医学会雑誌
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症例報告
冠動脈形成術後に心臓リハビリテーションを施行した慢性維持透析患者の3症例
種畑 昌明浅井 勇輔秋田谷 徹佐々木 紀子種畑 美奈子
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2013 年 46 巻 1 号 p. 131-135

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抄録
当院維持外来透析患者,冠動脈バイパス術施行後63歳男性,経皮的冠動脈形成術後57歳女性,経皮的冠動脈形成術後58歳女性の3名に対して,術後に心肺運動負荷試験(cardiopulmonary exercise testing:CPX)を行い嫌気性代謝閾値(anaerobic threshold:AT)を測定し心臓リハビリテーションを施行.その後再度CPXを行い運動機能の評価を行った.すべての症例において3か月後には運動時間,最大酸素摂取量,ATの改善を認め,ADL評価のBarthel indexは変化ないが,意欲の指標であるVitality indexは改善を認めた.CPXを用いた心臓術後の慢性透析患者の心臓リハビリテーションは有用と思われる.長期効果についてもさらに検討が必要である.
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© 2013 一般社団法人 日本透析医学会
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