日本透析医学会雑誌
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短報
透析支援現場での血液飛散の現状の把握
杉崎 健太郎小杉 繁小俣 百世岩本 八千代杉崎 弘章
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2016 年 49 巻 9 号 p. 589-592

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抄録

透析支援現場は血液が飛散し曝露されやすい環境であるにもかかわらず, 肉眼的に自覚しにくい微細な血液飛散に対しては無防備になりやすく, 感染に晒されていることを理解しにくい環境である. われわれはルミテスターPD-30 (キッコーマン社, 日本) を用いて, 血液に含まれるATP+AMP値を発光量 (relative light unit : RLU) で測定することによって定量的に血液飛散の程度を調べた. 対象は穿刺時に用いた手袋・ゴーグルとした. 肉眼的に血液の飛散を認める場合は除外した. 穿刺直前後右手袋 : 64.3±48.2 (RLU) →493.8±304.4 (RLU), 左手袋83.3±55.8 (RLU) →407.1±251.5 (RLU) と左右ともに有意な上昇 (p<0.01, p<0.05) を認め, 穿刺前後ゴーグル : 59.5±37.8 (RLU) →134.2±94.0 (RLU) と有意に上昇 (p<0.01) を認めた. 透析支援場面の穿刺前後において, 手と眼への血液飛散に曝露されていることが定量的に示唆された.

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© 2016 一般社団法人 日本透析医学会
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