日本透析医学会雑誌
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症例報告
限局型小細胞肺癌に対してカルボプラチンとエトポシドが奏効した維持血液透析患者の1症例—本邦例のまとめ—
砂田 富美子岩津 好隆中村 理斉藤 修長田 太助
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2017 年 50 巻 3 号 p. 219-224

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抄録

症例は糖尿病性腎症による慢性腎不全にて維持血液透析を施行している68歳女性. 定期的に施行している胸部X線検査にて, 右下肺野に腫瘤像を認め, 気管支鏡やCTの結果, 小細胞肺癌限局型と診断した. カルボプラチンとエトポシドを用いた同時化学放射線療法を開始した. 化学療法を4コース行ったが, 通院の問題で放射線療法は中断となった. 重篤な副作用はなく, 速やかに原発巣は消失し, 以後16か月原発巣の消失が継続している.

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© 2017 一般社団法人 日本透析医学会
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