日本透析医学会雑誌
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研究会報告
わが国の在宅血液透析における透析液水質管理の現状 : 在宅血液透析研究会 透析液水質管理ワーキンググループ調査報告
大濵 和也松岡 哲平小川 智也峰島 三千男
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2019 年 52 巻 11 号 p. 651-656

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抄録

在宅血液透析は生活の質 (QOL) 向上が期待される一方, 特有な諸問題により広く普及するには至っていない. その理由の1つに水質管理方法が標準化されていないことがあげられる. 2018年の4月~5月に在宅血液透析研究会ワーキンググループは89施設 (患者数635名) を対象に 「在宅血液透析における透析液管理に関する調査」 を実施し, 57施設 (64.0%), 患者435名 (68.5%) についての回答を得た. 集計の結果, 388名 (89.4%) の患者では透析用原水として水道水を用いていたが, 7名 (1.6%) は地下水を使用していた. 生物学的汚染測定は回答57施設中50施設 (87.7%) で行われていたが, 測定頻度は施設により異なっていた. 化学的汚染測定を実施していない施設は25施設 (43.9%) と少なくなかった. これらの事実は, 在宅血液透析における水質管理基準策定の必要性を示唆している.

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© 2019 一般社団法人 日本透析医学会
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