在宅血液透析は生活の質 (QOL) 向上が期待される一方, 特有な諸問題により広く普及するには至っていない. その理由の1つに水質管理方法が標準化されていないことがあげられる. 2018年の4月~5月に在宅血液透析研究会ワーキンググループは89施設 (患者数635名) を対象に 「在宅血液透析における透析液管理に関する調査」 を実施し, 57施設 (64.0%), 患者435名 (68.5%) についての回答を得た. 集計の結果, 388名 (89.4%) の患者では透析用原水として水道水を用いていたが, 7名 (1.6%) は地下水を使用していた. 生物学的汚染測定は回答57施設中50施設 (87.7%) で行われていたが, 測定頻度は施設により異なっていた. 化学的汚染測定を実施していない施設は25施設 (43.9%) と少なくなかった. これらの事実は, 在宅血液透析における水質管理基準策定の必要性を示唆している.