日本透析医学会雑誌
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原著
スクロオキシ水酸化鉄の服薬アドヒアランスの実態調査
伊藤 明人阿部 貴弥高橋 誠小峰 直樹松浦 朋彦杉村 淳小原 航
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2019 年 52 巻 9 号 p. 533-537

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抄録

スクロオキシ水酸化鉄 (以下SO) 錠はすぐれたP低下作用を有する一方, チュアブル錠のため堅く噛み砕きづらい特徴も有する. そのため, 高齢患者には内服が困難であるとされている. それに対する対策として錠剤カッターなどを試みられ, さらに2018年12月に新剤型として顆粒分包が発売された. 今回, SO錠が投与されたことがある当院透析患者25名を対象にSO剤の服薬アドヒアランスに関するアンケート調査を行った. またアンケート施行時にSO錠を内服していた患者13例に対して, 錠剤カッターおよび新剤型である顆粒分包への変更による服薬アドヒアランスの変化についても調査した. その結果, チュアブル錠は64%の患者で飲みづらさを感じていた. しかし錠剤カッターの使用により 「飲みやすい」 との回答が0%から54%に上昇し, さらに顆粒分包に変更することにより62%まで上昇した. 以上のように, 医療側の工夫により服薬アドヒアランスを向上させる可能性が示唆された.

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© 2019 一般社団法人 日本透析医学会
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