日本透析医学会雑誌
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委員会報告
血液透析用カテーテル挿入手技に係る実態調査
深澤 瑞也竜崎 崇和亀井 大悟川合 徹川西 秀樹菅野 義彦篠田 俊雄田倉 智之土谷 健友利 浩司長谷川 毅本間 崇矢内 充脇野 修村上 淳米川 元樹中元 秀友
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2021 年 54 巻 2 号 p. 57-60

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抄録

透析患者の高齢化および長期間化によりシャント系アクセスの作製困難症例が増加しており,カテーテルでの透析を余儀なくされる患者も多い.一方,透析用カテーテル挿入手技は現在の診療報酬上,注射コードに分類されており保険点数はついているもののDPC施設ではその期間内,消耗品であるカテーテル代も含めて保険請求ができない.一方,中心静脈へのカテーテル挿入手技においては体表超音波装置やX線透視装置などの周辺機器の使用や,医師・看護師・技師も含めた人的な負担を要すること,また血管損傷などによる死亡例も含めた重篤な合併症を呈することもあり,改善が必要と考える.そこで保険委員会として今般,手技のタイムスタディーを含めた現状把握を行い,診療報酬改定への足掛かりとなるべく実態調査を行った.本結果を基に,外科系学会社会保険委員会連合を通して改定の要望を提出する方向である.

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© 2021 一般社団法人 日本透析医学会
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