日本透析医学会雑誌
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原著
バスキュラーアクセス狭窄の評価における収縮期最高血流速度の有用性
山本 裕也大川 博永西川 博幸森尾 誠人大川 弘美増田 尚毅住友 敬子赤木 有希髙本 かおり辻 純子
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2022 年 55 巻 4 号 p. 243-247

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抄録

【背景・目的】エコーによるシャント狭窄の評価は狭窄径による評価が一般的だが,欧米では収縮期最高血流速度(PSV)による評価が用いられている.今回,シャント狭窄に対するPSVの定量評価の有用性を検討した.【方法】自己血管内シャントを有する患者179名を対象とした.長軸断面にて狭窄径およびPSV,短軸断面にて断面積を計測した.各測定項目の脱血不良に対する診断能力をROC分析にて比較し,PSVの相関分析を行った.【結果】ROC分析において,狭窄径と断面積は脱血不良に対する診断能力は高く,両者に差はなかったが,PSVの診断能力は有意に低かった.また,PSVは断面積や狭窄径との相関は弱かった.【結語】エコーによるシャント狭窄の定量評価においてPSVの有用性は見出せなかった.

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© 2022 一般社団法人 日本透析医学会
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