日本透析医学会雑誌
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原著
血液透析患者の二次性副甲状腺機能亢進症に対するエボカルセトからウパシカルセトへの切り替えの前向き検討
池田 直史肥沼 佳奈清澄 理恵野平 由香三室 知子岩井 孝憲野邊 香奈子元 志宏熊谷 裕生
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2025 年 58 巻 2 号 p. 77-85

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抄録

エボカルセトからウパシカルセトへの切り替えの有効性と安全性を前向きに検討した.二次性副甲状腺機能亢進症合併の維持血液透析患者でエボカルセトを内服中の当院通院患者42例を対象として,ウパシカルセトへの切り替え前後48週につき比較検討した.全対象患者およびエボカルセト1 mg/日の患者では,血清補正Ca,血清P,whole‒PTH,TRACP‒5b,骨型ALPの値に有意な変化を認めなかった.エボカルセト1 mg/日未満の患者ではwhole‒PTH値,TRACP‒5b値の有意な低下,2 mg/日以上の患者では血清補正Ca値またはwhole‒PTH値の有意な上昇を認めた.切り替え後の副作用は認めなかった.以上より,ウパシカルセトへの切り替えでは有効性と安全性に特段の問題を生じないことが示されたが,エボカルセト1 mg/日を超える用量からの切り替えでは,適切にウパシカルセトの増量を行う必要がある.

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© 一般社団法人 日本透析医学会
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