日本透析医学会雑誌
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原著
腹膜透析カテーテル留置術のカテーテルと内側カフ位置と腹壁固定位置の定型化
藤原 一郎古谷 真彦上田 樹里田中 志歩園田 実香藤原 木綿子下村 菜生子森本 章辻本 吉広
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2026 年 59 巻 2 号 p. 40-47

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抄録

腹膜透析(PD)カテーテルが不適切な位置にあると腹腔内に残留したPD液は再吸収され体液過剰をきたす可能性がある.このためカテーテルはPD液が速やかに全量排液される位置にあることが理想的である.カテーテル留置術を行った14例から良好な排液が得られるカテーテル位置を検討した.ここから使用カテーテル,内側カフ設置位置,カテーテル腹壁固定位置を一律にした「定型的カテーテル留置術」を新たな21例に行った.これら21例は以前の14例に比べてカテーテル先端がダグラス窩にあるものが57%(8/14例)から81%(17/21例)に改善した.排液直後にダグラス窩にPD液の残留があるものは43%(6/14例)から14%(3/21例)(p<0.05)に,排液不足は28%(4/14例)から10%(2/21例)に,排液遅延は29%(4/14例)から0%(0例)に減少し良好な排液を達成できる頻度が高くなった.

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