日本透析医学会雑誌
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原著
シャント経皮的血管形成術(PTA)におけるヘパリン減量・非投与の安全性に関する検討
山田 航平五十嵐 祐介家村 知海菅生 太朗小藤田 篤
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2026 年 59 巻 8 号 p. 470-476

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抄録

本研究は,シャント経皮的血管形成術(PTA)におけるヘパリン減量・非投与戦略の安全性と有用性を,従来の全身投与プロトコル施行期間と比較し後方視的に検討した.ヘパリン減量・非投与戦略導入後(2019~2023年)は,従来のプロトコル期間(2014~2018年)と比較して,重篤な血管破綻による外科的処置件数が11件から2件と有意に減少した(p =0.010).また,ヘパリン投与群と非投与群間で,半年間の一次開存率に有意差は認めず,臨床的に問題となる血栓発生症例は認めなかった.多変量解析により,AVG,CTO,血管攣縮などがヘパリン投与の有意な要因として抽出されたが,投与量の中央値(四分位範囲)は,500(300~800)単位と少量であった.以上の結果より,PTAにおけるヘパリンの投与は必須ではない可能性があり,迅速な手技やエコーガイド下によるPTAのもと,減量・非投与戦略は重篤な血管破綻のリスクを低減し,安全性を向上させる有効なアプローチであると示唆された.

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© 一般社団法人 日本透析医学会
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