2026 年 59 巻 8 号 p. 483-491
2008年に本邦でもカルシミメティクスが使用可能となり二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)に対する副甲状腺摘出術(PTx)は減少し続けている.しかし,内科的治療抵抗性の症例(移植前の症例を含む)では依然必要な治療法である.今回,われわれは内科治療抵抗性SHPTに対しPTxを施行したが1年後に術前を上回る自家移植腺再発を経験した.カルシミメティクス抵抗性SHPTの特徴の可能性もあり報告する.症例:37歳,男性,30歳時に血液透析導入となり,導入から6年目に内科的治療抵抗性SHPTに対してPTxと左前腕へ移植腺量150 mgの移植を実施した.POD1のintact PTH 4 pg/mLであり,全腺摘出と判断した.初回PTxから13か月目に自家移植腺再発にて再度紹介となりintact PTH 1,380 pg/mLと高値を認め,初回PTxから15か月目に再発自家移植腺摘出術を実施し12.8 gの副甲状腺を摘出した.今回,ごく短期間で急激な再発を生じておりカルシミメティクス治療後のSHPT症例の特徴とPTxを考察する.