人工透析研究会会誌
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腎性骨異栄養症に対する副甲状腺亜全摘術の適応と術後経過
土居 真平林 俊明依藤 良一宮本 孝稲垣 王子森 頴太郎下村 林平井上 聖士藤田 嘉一申 曽洙有本 保文大植 春樹坂井 瑠実西岡 正登駒場 啓太郎
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1982 年 15 巻 1 号 p. 39-44

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抄録
内科的に治療困難な腎性骨異栄養症の7症例について副甲状腺亜全摘術を施行した.
血清C-PTHの高値, 血清AI-P値の高値, 骨レ線上の変化, 骨関節痛等の自覚症状から二次性副甲状腺機能亢進症と診断され, 活性型ビタミンD投与によっても改善を認められない症例を適応とした. 自覚症状としては, 骨関節痛は全例訴えており, 全身〓痒感4例, 筋力低下3例であり, 消化器潰迪, 精神障害を訴える症例はなかった. 術後全例自覚症状の改善を認めた. 術後長期観察できた5症例について骨レ線上の改善を, 4症例で血清AI-P値の低下を認めた. 術後血清C-PTHの再上昇を示した症例はなかった.
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© 社団法人 日本透析医学会
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