人工透析研究会会誌
Online ISSN : 1884-6203
Print ISSN : 0288-7045
ISSN-L : 0288-7045
各種dialyzerによる無抗凝固剤透析に関する研究
西村 明子中山 美恵子福嶋 教代中本 マチ子川島 順子小倉 ヤス子平 トヨ子黒畑 功大上 洋子
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 17 巻 4 号 p. 277-281

詳細
抄録
血液凝固能に異常なく活動性の出血性疾患を有する慢性透析患者を対象とし, 市販されているダイアライザーのうち, KF-101® (EVAL膜) B2-150® (PMMA膜), C-DAK-3,500® (セルロース・アセテート膜) クプロファン膜のAM-10(H)®, ALF-10®, AM-20(T)®を用いて, 無抗凝固剤透析を試み肉眼的器内残血評価により適性を比較検討した. その結果, ファイバー内径が約200μmとほぼ等しいダイアライザーのうち, KF-101®, B2-150®, AM-10(H)®で一応の無抗凝固剤透析が可能であり, ALF-1®, C-DAK-3,500®ではヘパリンの減量とともに残血が著明であった. 一方, 内径が300μmであるAM-20(T)®では, 残血が極めて少なく長期間使用を試み, 出血頻度や輸血量の減少を認めた. 以上から, 市販のダイアライザーでは, 膜材質より内径その他の要素の方が無抗凝固剤透析の適性に重要であると考えられた. また, 長期無抗凝固剤透析は出血性疾患を有する患者に対し, 臨床的に有用であることを確認した.
著者関連情報
© 社団法人 日本透析医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top