抄録
長期透析患者54例延べ58回の骨生検を行い, 臨床所見, 生化学検査, 骨X線, 骨シンチグラム, 骨組織像, PTX, DFO療法に対する効果検討し, RODの臨床的分類を試みた. 骨組織学的に線維性骨炎20, 軽微変化型9, 骨軟化症6, 無形成型21, 線維性骨炎と骨軟化症の混合型1, 骨粗鬆症1, 骨シンチグラムより, 線維性骨炎型19, 骨軟化症型6, 無形成型18, 非特異病変型9に分けられた. 両診断の合致率は無形成骨, 骨軟化症で100%, 線維性骨炎で84.2%であり, 非特異病変型の88.9%は骨組織学的に軽微変化型であった. Al骨症は, 全体で46.6%, 各組織型で, 無形成骨71.4%, 骨軟化症100%, 軽微変化型55.6%, 混合型100%であった. 線維性骨炎, 骨粗鬆症には認めなかった. 線維性骨炎に対するPTX, Al骨症に対するDFO療法は, 腰部, 股関節で良好であったが, 肩関節, 手関節ではその効果を認めず, 膝関節, 足関節は前二者の中間的反応を示した. Al蓄積症においてはDFOの効果を認めなかった. DFO療法の組織学的効果を8例について検討したが, Al染色の軽快消失, 類骨の減少, 活形成面, 活吸収面の増加をみた. 以上の検討より, 今回の58例は以下の4群に分類された. 1群: 線維性骨炎群18例, Al骨症群16例, 3群: AM骨関節群18例, 4群: 非Al骨症非AM関節症群6例, 1群が他群に比べPTH・ALPは高値を示し (P<0.01), Al骨症群はAM骨関節症群に比べ透析歴は短かった (P<0.05).