日本透析医学会雑誌
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維持透析患者における手術症例の検討
中嶋 章貴柴原 伸久日下 守和辻 利和山本 員久上田 陽彦勝岡 洋治
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1999 年 32 巻 6 号 p. 1005-1010

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抄録

1993年1月から1997年12月までの5年間に大阪医科大学附属病院において施行された透析患者のblood access, 腹膜灌流カテーテル留置術を除く97例の手術症例について統計調査を行い, 前回の調査 (1986年-1990年, 120例) との比較検討を行った. その結果, 各科にわたりmajor surgeryが積極的に行われていた. 前回と比較して増加した手術は胸部外科のcoronary artery bypass grafting (CABG), 肺葉切除術, 弁置換術, 脳外科の血腫除去術であった. 逆に減少した手術は手根管開放術, 副甲状腺亜全摘術, 腎移植術であった. 術後合併症は高カリウム血症, 消化管出血, 感染症等であったが, 前回と比較して合併症の発生率は23%から13%に低下した. 透析患者の手術は術中, 術前後の管理を厳重に行うことにより安全に施行できた.

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© 社団法人 日本透析医学会
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