主催: 日本デジタル教科書学会
後援: 文部科学省, 富山県教育委員会, 富山市教育委員会, 富山大学人間発達科学部附属人間発達科学研究実践総合センター
会議名: 日本デジタル教科書学会第7回年次大会(富山大会)
回次: 7
開催地: 富山大学 人間発達科学部
開催日: 2018/08/18 - 2018/08/19
本研究の目的は,学校放送番組を利用した社会科授業において,児童の発話が授業中のどのような相互関係から発せられているのかを明らかにすることである。小学校第4学年の社会科の授業において教師の発話・番組の音声・児童の発話を録音し,逐語記録を作成した後,言語的相互作用カテゴリー・システム(Amidon&Hunter 1966)を一部改変したものを用いて分析を行った。結果,C領域(20.6%),N領域(11.3%),T領域(15.8%)の出現率が高いという結果が得られた。このことから,児童は教師や番組による説明や発問,他の児童からの発話をもとに活発な話し合いを展開したと考えられる。また,本時のねらいに即した発話は,ペアで番組を視聴中に多く確認でき,児童にとって未知の情報を得た時に特に活発になることが明らかになった。