日本デジタル教科書学会発表予稿集
Online ISSN : 2432-6127
日本デジタル教科書学会第7回年次大会
セッションID: 2G-3A-2
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2G-3A
教師の発問及び学校放送番組と児童の発話の相互関係の分析
新宅 直人小林 祐紀中川 一史
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抄録

本研究の目的は,学校放送番組を利用した社会科授業において,児童の発話が授業中のどのような相互関係から発せられているのかを明らかにすることである。小学校第4学年の社会科の授業において教師の発話・番組の音声・児童の発話を録音し,逐語記録を作成した後,言語的相互作用カテゴリー・システム(Amidon&Hunter 1966)を一部改変したものを用いて分析を行った。結果,C領域(20.6%),N領域(11.3%),T領域(15.8%)の出現率が高いという結果が得られた。このことから,児童は教師や番組による説明や発問,他の児童からの発話をもとに活発な話し合いを展開したと考えられる。また,本時のねらいに即した発話は,ペアで番組を視聴中に多く確認でき,児童にとって未知の情報を得た時に特に活発になることが明らかになった。

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