主催: 日本デジタル教科書学会
後援: 文部科学省, 富山県教育委員会, 富山市教育委員会, 富山大学人間発達科学部附属人間発達科学研究実践総合センター
会議名: 日本デジタル教科書学会第7回年次大会(富山大会)
回次: 7
開催地: 富山大学 人間発達科学部
開催日: 2018/08/18 - 2018/08/19
本研究の目的は,筆者の文章構成の意図を理解するために,タブレット端末を利用した実践を考案し,評価することである。研究対象は,県立高校1年生(14名)とし,国語総合「水の東西」において,段落ごとに文章を切り,タブレット端末内に1段落1スライドで作成されたものを並び替え,段落の役割を確認しながら文章を再構成する授業を実施した。授業の前後で,質問紙調査,学習内容に関する小テストを実施し分析した。また,当該授業の生徒の振り返りを分析対象とした。結果,質問紙調査の複数の項目において,有意差及び有意傾向が認められた。小テストにおいて,得点の向上に有意差が認められた。生徒の振り返りからは,読むことに対する困難さに関する記述が多く確認でき,授業設計上の授業者の意図が反映されていたと判断できた。