心電図
Online ISSN : 1884-2437
Print ISSN : 0285-1660
ISSN-L : 0285-1660
心電学フロンティア2012(第47回理論心電図研究会) 炎症と不整脈・Mgの多彩な心筋作用
不整脈と炎症(臨床データから)
中込 明裕草間 芳樹新 博次
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 33 巻 2 号 p. 170-174

詳細
抄録
心房細動(AF)患者の心房にはマクロファージの浸潤,接着因子,炎症性サイトカイン,ケモカインの発現が高率に認められるため,AFの発症に炎症の関与が示唆される.Okazakiらは,ラットの腹腔内にlipopolysaccharide(LPS,グラム陰性桿菌の細胞壁を構成,炎症性サイトカインや血栓に関与する組織因子を誘発)を投与するとAFが誘発されることを報告し,AFの発症とLPSの関係を示唆した.メタボリックシンドローム(MS)患者のAF発症リスクは高率であるが,その機序は明らかではない.MS患者のLPS濃度は健常者に比して有意に高値であり,単球の産生するケモカイン,組織因子(TF)活性が健常者に比べて有意に高値を示したことより,MS患者のAF発症および血栓形成にはLPS,ケモカイン,TFの関与が示唆された.また,冠攣縮性狭心症の心室頻拍,心室細動の発症にも炎症反応の関与が示唆された.
著者関連情報
© 2013 一般社団法人日本不整脈心電学会
前の記事 次の記事
feedback
Top