抄録
2005年から2009年までの我が国の院外心停止のデータによると,我が国では年間約19,000例の心臓突然死が発生している.ホルター心電図装着中に心停止を認める例はきわめて少ない.このデータを用いて,突然死の発生に先立って認められる不整脈や心電現象について研究を行うことにより,突然死の予測や予防の向上が得られると考えられる.われわれは,ホルター心電図装着中に認められた132例のデータを解析した.この結果,心室頻拍から心室細動へ移行する心室性頻脈性不整脈が大部分を占めることが示された.さらに,心室性頻脈性不整脈の38%に自然停止を認めることも明らかになった.近年,植込み型除細動器患者で心室頻拍・心室細動の検出時間を長くすることにより,自然停止によるショック治療回避が得られることが報告されているが,これに合致した所見である.