2019 年 39 巻 3 号 p. 183-194
高周波カテーテルアブレーション中のペースメーカ作動について検証した.アクリル水槽内にペースメーカ,心房・心室リード,および対極板を設置し,アブレーションカテーテルをペースメーカ電極より10cmの距離から近付けた.その際,ペースメーカ本体,心房・心室リード,対極板付近に電位観測のため電極を配置し,ポリグラフで電位観察した.リード付近通電で極性切換の有無,セイフティーペーシング機能発現の有無など,各社作動様式に違いが認められた.通電をすべてセンシングとみなし,ペーシング停止した機種もあったが,多くの機種はDDD/AAI/VVI/DOO/AOO/VOOモードでリード付近に通電を行うと,心房心室同時ペーシングし,対極板やペースメーカ本体にもペーシング電位を認めた.また,通電がなくとも,リード付近にアブレーションカテーテルを近付けただけで心房心室同時ペーシングする機種もあった.電磁干渉反応は各社作動基準が異なるが,作動様式を把握し,術前モード選択や設定を変更するといった事前対策が必要である.