抄録
本研究では,オンラインで学ぶ社会人大学生68名を分析対象とし,メディアコミュニケーション学の授業でLMSのフォーラムを用い実施したディスカッションに対する評価及びフォーラムの書き込みを分析した。授業アンケートの因子分析の結果,4因子(1.ディスカッションへの参加の肯定感,2.教員のコメントの有用性,3.教員のディスカッションへの参加の適切性,4.学びへの手応え)が抽出された。フォーラム上のスレッドの構造と受講生の書き込みを分析し,ディスカッションが長く続く理由の1つとして,社会人大学生の仕事や実践的な経験,知識に基づきディスカッションが展開された点が確認された。日頃の社会経験を応用して非同期型オンラインによる学びのコミュニケーションが行われていたこと,及びフォーラムの適切なルール設定と運営の仕方,教員の参加によって受講生同士の自主的なディスカッションが促され受講生が協働して学んでいたことが明らかになった。