2020 年 40 巻 2 号 p. 84-89
【背景】Medtronic社製植込み型心臓モニタReveal LINQ(以下,Reveal LINQ)の推奨植込み部位は「胸骨左縁から2cm,第4肋間上,胸骨に対して45°の位置」とされているが,それを検証した報告はわれわれが知る限りない.【目的】この研究の目的は「植込み後のQRS波高値を術前に予測可能か」,「Reveal LINQの至適植込み部位」を検証することである.【方法】2017年9月~2019年6月にReveal LINQを植込んだ25例を対象に,植込み前に胸骨左縁の第3,第4,第5肋間上に縦,横,斜めの位置で体表面心電図を用いてQRS波高値を測定し,術前QRS波高値が最高値になる部位に植込みを行い,術後のQRS波高値との比較検討を行った.【結果】術前に測定したQRS波高値と術後にReveal LINQ本体から測定したQRS波高値は相関した.最終植込み部位が第4肋間上胸骨に対し,45°が13例(52%)であった.【結論】術前に体表からQRS波高値を測定し植込み部位を決定することで,より良好な波高の部位に植込むことができる.推奨部位以外にも至適植込み部位を検討する必要があると考える.