【背景】2段脈,3段脈など規則性をもって出現する期外収縮の実態や特徴について,系統的な検討はあまりなされていない.【対象と方法】心電図記録中,安定して規則的に2~5段脈の期外収縮を示す連続177例を対象とし,期外収縮の性質,早期性,異所性興奮起源などとの関連について検討した.【結果】①上室期外収縮(PAC)では2段脈,心室期外収縮(PVC)では3段脈が最も多かった.②PACの多くが非代償性と判定された一方,PVCでは3段脈,4段脈で一部間入性を示したが,ほかはすべて代償性であった.③PACでは2段脈から5段脈へと連結期が徐々に短縮する傾向が示唆されたが,早期度はほぼ一定であった.一方,PVCでは段脈に伴う連結期の短縮はなくほぼ一定で,2段脈から5段脈へと早期度が延長する傾向が示唆された.④心室期外収縮の形態別にみても,いずれのパターンにおいても段脈増加に伴う連結期の変化は小さく,早期度が延長する傾向が示唆され,この傾向は最も症例数の多い左脚ブロック下方軸型心室期外収縮において特に顕著であった.【考察および結論】規則的に2~5段脈を示す期外収縮に関しては,その性質,早期性,起源などにさまざまな特徴や違いが見られたが,規則性を生み出す詳細な機序や関連する要因の特定および臨床的意義の評価については,さらなる大規模研究や基礎電気生理学的検討が必要であると結論された.