心電図
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2源性心室期外収縮の日差および日内変動と薬剤効果に関する検討
荒井 敏富田 恒一長嶋 淳三高田 英臣武者 春樹三宅 良彦佐藤 忠一村山 正博須階 二朗
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1990 年 10 巻 2 号 p. 201-207

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抄録
2源性VPC患者13人についてHolter心電図を用い, 総VPC, A型 (右脚ブロック類似型) , B型 (左脚ブロック類似型) の日差変動, 日内変動および抗不整脈薬の効果について検討した. (1) 無投薬下では, 1日総VPC数, A型, B型の出現数の再現性は乏しかったが, いずれも出現数の多い例で再現性が高い傾向を認めた. (2) A型, B型いずれかが優位であることには高い再現性を認めた. (3) 日内変動はA型がB型より再現性が高かった. (4) 抗不整脈薬 (Disopyramide) は, A型よりもB型に有効である例が多く, 2源1生VPCの日内変動パターンに影響を及ぼすことが推定された.以上より, 2源1生VPCがその発生源により各々異なった日差および日内変動を示し, また薬剤効果も両者に同一でなく, その起源により異なる可能性が示唆された.特に, 左室起源と考えられるA型が治療抵抗性であることは, 治療方針を決定する上に重要であると思われた.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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