抄録
近年, 新たに哺乳類心筋で自律神経の作動薬により修飾されるクロライド電流が発見された.クロライド・イオン (Cl) は負電荷を有しており, 生理的状態では細胞内より細胞外のほうが濃度が高いため, 活動電位のプラトー相では細胞膜を外から内に向かって流れ, 外向き電流を形成する.一方, 静止膜電位 (-80mV) では内向き電流となり, このため活動電位の持続時間は短縮し, 脱分極を起こす.単離モルモット心室筋細胞にパッチクランプ法を適用し, このCl電流の調節機構さらに選択的プロッカーについて検討した.