心電図
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Cesiumにより誘発される早期後脱分極および心室性不整脈に対する迷走神経刺激の効果
高橋 尚彦石田 修二藤野 孝雄中川 幹子伊東 盛夫犀川 哲典有田 眞
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1993 年 13 巻 2 号 p. 141-147

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抄録
家兎左室心内膜のmonophasio action aotential (MAP) を体表面心電図と同時記録しながら, 自然洞調律下でcesium chloride (Cs, 1mM/kg) を20分間隔で3回静注し, 静注後に生じた心室性不整脈に対する迷走神経刺激 (VS) の効果を検討した.また, 250mseoの刺激間隔で右房pacingしながらCs (1mM/kg) を静注し, VSを加えなかった群 (oontrol群) と力口えた群 (VS群) のearly afterdepolarization (EAD) の振幅を比較した.CsはMAPにEADを誘発し, torsade de pointesに類似した多形性心室頻拍 (PVT) と規則的な単形性心室頻拍 (MVT) の2種類のVTを誘発した.MAPのtake-off potentialは, PVTではEADのpeaklevelであり, MVTではphase4であった.PVTはVSによって抑制されたがMVTは抑制されなかった.右房pacing下で, VS群のEAD振幅はcontrol群より有意に小であった.以上の所見から, PVTの機序はEADであるが, MVTはEAD以外の機序によるものであり, VSはEA口振幅を抑制することによってPVTを抑制したと推測された.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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