心電図
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医師の目に近づけたスクリーニング用運動負荷試験自動診断システムの開発
川久 保清太田 壽城武者 春樹橋本 通石塚 宗行郡司 篤晃
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1993 年 13 巻 2 号 p. 198-207

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抄録
メディカルチェックの簡略化を目的とした運動負荷試験自動診断システムの開発を行った.自動診断システムの特徴は, (1) 既存の運動負荷心電図自動計測機器のML5000のデータを負荷終了後に処理すること, (2) 心拍数のSTレベルのトレンドグラフにスムーズ処理したこと, (3) 負荷中に生じたST下降の回復過程をHR-STループを参考に判定し, 偽陽性ST下降の可能性も判定できること, である.負荷試験を行った外見上健康人108人, 心疾患患者X49人のデータについて, 本システムによる自動診断と医師の判定との診断一致率を検討した.健康人によるデータでは診断一致率は98.1%, 心疾患患者よるデータでは診断一致率は70.7%であった.本システムは医師の判定した運動誘発心筋虚血発生に対して感度はやや低いが特異度の高い自動診断システムであり, スクリーニングを目的とした運動負荷試験に利用できるものと思われた.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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