心電図
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3種のジヒドロピリジン系Ca2+チャネル抑制薬による24時間血圧ならびに心拍変動変化の時間経過
三寺 隆之斉藤 雅彦佐藤 尊厳小林 克行仲 司渡邊 英憲古川 泰司一色 高明寺本 民生
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2001 年 21 巻 4 号 p. 481-490

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抄録
N型Ca2+チャネル抑制作用を有するとされるアムロジピン (AM) ならびにシルニジピン (Cl) の自律神経活動に対する作用を検討する目的で, 両降圧薬投与開始後の心拍変動変化の推移を観察し, ニフェジピン (NI) の作用と比較した, 35例の本態性高血圧症患者 (48歳から74歳) において, AM5mg, Cl10mgまたはNl20mgによる降圧治療を行った.観察期 (治療開始1~2週前) , 治療開始翌日, 治療開始1カ月後, の3点で24時間血圧測定と心拍変動解析 (HRV) を行った.AMは投与翌日の収縮期血圧, ならびに, 交感神経活動の指標となるHRVのLF/HF比をいずれも変化させなかったが, 1カ月後には両者とも有意に低下させた.一方, Clは翌日の収縮期血圧を有意に低下させたが, 翌日, 1カ月後を通じてLF/HF比の変化はなかった.両薬剤とも心拍数, HF成分を変化させなかった.Nlは, 投与翌日より有意な血圧低下をもたらし, これに反応してLF/HFは上昇した.しかし, 投与1カ月後では, 降圧効果, LF/HF増加とも減少傾向を示した.N型チヤネル抑制作用をあわせもつCa2+拮抗薬のLF/HF比への影響は, 血圧降下の時間経過や降下の大きさのみでは規定されず, 自律神経への直接作用を有することが示唆された.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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