心電図
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アミオダロン療法の新しい展開適応不整脈以外の新しい使用法の可能性を求めて
栗田 隆志安村 良男田口 敦史清水 渉須山 和弘相原 直彦鎌倉 史郎
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2002 年 22 巻 2 号 p. 84-90

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抄録
本邦においてアミオダロンの臨床使用が認められて既に9年が経過し, 臨床経験も蓄積されつつある.今回はアミオダロンの有する従来とは違った側面に焦点をあて, その新しい使用法の可能性を考察する.
1.心房細動 (AF) : 従来よりAFに関するアミオダロンの有効性はそのタイプや原疾患に関わらず高いことが確認されている.除細動後の洞調律維持を目的として同薬剤を投与した場合, 難治例においてもその維持率は3年で少なくとも50%を超える.
2.心室性期外収縮 (PVC) : 器質的心疾患に伴うPVCを対象としたアミオダロンの効果について大規模試験を統合したメタ解析が行われ, これらによりアミオダロンは総死亡を13~19%, 不整脈死亡を29~30%減少させることが明らかになった.
3.心不全に対する効果: 心不全患者を対象とした大規模試験CHF-STATによるとアミオダロンの長期投与によって左室駆出率は8~9%上昇している.また, 筆者らはβ遮断薬に不認容であった重症心不全患者に対してアミオダロンの導入を試み, 長期投与が可能であった10/13例においてNYHA重症度の改善, 心エコー上の%FSの有意な改善, 血中BNP値の有意な低下を認めている.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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