心電図
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マイクロコンピュータを用いた心表面興奮伝播図の自動表示システム
河村 剛史和田 寿郎福井 康裕増沢 徹小谷 誠
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1983 年 3 巻 5 号 p. 607-611

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抄録
心表面興奮伝播図は, WPW症候群などの不整脈の外科治療や, 心室内伝導障害の診断にはなくてはならないものである。しかしながら, 本法は心表面に直接電極をあてる観血的検査法であり, さらに手術中の時間制約下においては, 本法の簡約化と画像表示システムのオンライン化が, 今後の臨床応用拡大に是非必要となる。
我々の開発したマイクロコンピュータを用いたオンライン表示システムは, 測定終了と同時に心表面興奮伝播図が即時表示され, しかも等時間線がカラー表示されるため, 一目で異常興奮部位が判明できる特徴をもっている。
本装置の開発による臨床応用の容易さは, 不整脈の外科手技の向上のみならず, 従来診断のむずかしかった心室内伝導障害の判定に有力な方法となることが期待される。
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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