工学教育
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生物工学関連学生実験のマイクロ化への考え方とその試み
胸組 虎胤佐々木 いづみ浦田 克郎
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2003 年 51 巻 1 号 p. 90-94

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抄録

生物工学関連の学生実験で,扱う物質の容積,質量を通常の十分の一から千分の一にするマイクロスケール化を行った.この実験は安全性,コスト,効率の点で優れている上に,グリーンケミストリーの点からも好ましい.しかし,極度のマイクロ化は「物質感を失わせ」,「実験を味気ないもの」にする.これは学生の感動の低下と,学習意欲の減退を引き起こす.「物質感」と「感動」を保ちつつマイクロ化を進めるため,低学年から高学年にかけて徐々にマイクロスケール化を行う教育プログラムを作成する試みについて述べられている.

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© 公益社団法人 日本工学教育協会
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