抄録
本研究は,サッカー選手および非運動選手各10名を対象に,両脚,操作脚,支持脚による直立姿勢制御特性の相違と関係を検討することを目的とした.被験者に十分な座位安静を取らせた後,COP動揺を測定した.被験者は裸足でCOP動揺計のプレート上に立ち,動揺測定中,両手を腰に当て,視線は前方に設置した注視点に固定するよう指示された.両脚でのCOP動揺測定では,プレート上の足型の上にロンベルグ姿勢にて起立し,片脚でのCOP動揺測定では,プレート上に起立した後,一方の脚をもう一方の脚より前方へ挙上する姿勢をとることを指示された.
要約すると,サッカー選手および非運動選手ともに,直立時の姿勢制御特性は,両脚立ちと片脚立ちで著しく異なる一方,操作脚と支持脚では殆ど変わらない.サッカー選手は,非運動選手より前後方向の姿勢の安定性に優れる.