抄録
職業感染防止対策として,職員・委託業者・実習生を対象に,麻疹・水痘・風疹・流行性耳下腺炎(ムンプス)・HBs抗体測定とワクチン接種を推進し,職業感染管理システムを構築してきた.その結果,麻疹,水痘,風疹の抗体保有率は90%以上を確保できたが,ムンプスに関しては約80.0%であった.HBs抗体は,職員の約80%が抗体を保有しているが,新入職員・実習生の抗体保有率は低く,就学中にB型肝炎ワクチンの接種が進んでいない現状が明らかになった.さらに,これらのデータを感染管理室で一元管理することで,感染接触者の抗体価リストを即時に対応させることが可能となった.今後は,ワクチン接種不適当者のフォローおよび,2次性ワクチン不全への対応を検討することが課題としてあげられる.