2017 年 32 巻 6 号 p. 369-373
Antimicrobial stewardship program(ASPs)は抗菌薬の適正使用を目的とした方法の一つである.当院では薬剤師が主導して第4世代セフェム系抗菌薬の採用医薬品整理とカルバペネム系抗菌薬の使用監査を導入した.1000患者あたりの抗菌薬使用日数は,第4世代セフェム系抗菌薬では採用医薬品整理により51.87日から28.09日へ減少し(p<0.001),カルバペネム系抗菌薬では監査導入により9.35日から3.80日へ減少した(p<0.001).全抗菌薬集計の薬剤費は,1ヶ月あたり約40万円(18%)削減できた.緑膿菌の感受性率に大きな変化はなかった.薬剤師主導による抗菌薬処方適正化を目的とした院内政策の導入により,第4世代セフェム系抗菌薬とカルバペネム系抗菌薬の使用日数と薬剤費を減少させることができた.