日本環境感染学会誌
Online ISSN : 1883-2407
Print ISSN : 1882-532X
ISSN-L : 1882-532X
報告
薬剤師主導によるantimicrobial stewardship programの導入
佐々木 康弘金丸 亜佑美山口 明子矢野 雅隆
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 32 巻 6 号 p. 369-373

詳細
抄録

Antimicrobial stewardship program(ASPs)は抗菌薬の適正使用を目的とした方法の一つである.当院では薬剤師が主導して第4世代セフェム系抗菌薬の採用医薬品整理とカルバペネム系抗菌薬の使用監査を導入した.1000患者あたりの抗菌薬使用日数は,第4世代セフェム系抗菌薬では採用医薬品整理により51.87日から28.09日へ減少し(p<0.001),カルバペネム系抗菌薬では監査導入により9.35日から3.80日へ減少した(p<0.001).全抗菌薬集計の薬剤費は,1ヶ月あたり約40万円(18%)削減できた.緑膿菌の感受性率に大きな変化はなかった.薬剤師主導による抗菌薬処方適正化を目的とした院内政策の導入により,第4世代セフェム系抗菌薬とカルバペネム系抗菌薬の使用日数と薬剤費を減少させることができた.

著者関連情報
© 2017 一般社団法人 日本環境感染学会
前の記事 次の記事
feedback
Top