日本環境感染学会誌
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原著
当院における抗インフルエンザ薬の曝露後予防投与効果の検討―オセルタミビル3日間投与の有効性について
工藤 結香, 松川 雅則, 工藤 ゆかり, 平田 豊, 阿部 隆, 鹿角 友美
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2019 年 34 巻 3 号 p. 155-161

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抄録

インフルエンザ曝露後予防投与はノイラミニダーゼ阻害薬の7から10日間投与が推奨されるが,オセルタミビル3日間投与による同等の予防効果の報告を受け,当院では感染制御マニュアルの曝露後予防投与期間を短縮した.インフルエンザ感染者と濃厚接触した入院患者および,流行拡大の恐れが強い場合に医療従事者を対象に,原則的にオセルタミビル75 mgを,前者では1日1回3日間,後者では7日間の予防投与期間とした.この間に行われた曝露後予防投与の実態を後方視的に調査し,3日間投与法の効果について検証した.2016年11月から2018年4月までの2シーズンで,予防投与事例は42件あり,曝露源は医療従事者25件,患者17件,インフルエンザA型31件,B型10件,型別不明1件であった.339例(患者250例,医療従事者89例)が予防投与を受け,投与薬剤はオセルタミビル296例,ラニナミビル41例,ザナミビル1例,ペラミビル1例であった.オセルタミビルの投与期間は,7日間89例,3日間123例,2日間3例,1日81例(血液透析患者)であった.オセルタミビルの3日間投与を行った123例中の1例と,ラニナミビル41例中の1例がインフルエンザA型を発症した.

本検討ではオセルタミビル3日間投与の予防効果は99.2%となり,これまでに報告されたより長期の予防投与効果に劣らず,十分な発症予防効果が得られる可能性が示唆された.

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© 2019 一般社団法人 日本環境感染学会
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